住まい

【中古OK?】コンテナハウスの価格は?固定資産税はかかる?※不動産業者が解説。

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『コンテナハウスの価格は?固定資産税はかかるのか?』徹底解説します。

短工期、高品質、そしてデザインもお洒落で話題のコンテナハウス。

更にコスパの良さも人気の理由です。

しかし「コンテナハウスの価格の相場は一体いくらくらいなのか」を知らない方も多いのではないでしょうか?

今回はコンテナハウスを建てるときにかかる費用や、メンテナンス費用、そして固定資産税についてまで、不動産業者が詳しく解説していきます。

そして後半では「中古コンテナ」のメリットやデメリットについても説明しますので、将来コンテナハウスの建築を考えている方は是非、参考にしてください。

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(初期)コンテナハウスを建てるのに必要な費用!

そもそもコンテナハウスを建てるのに必要な費用の項目には、どのようなものがあるのかを解説します。

コンテナハウスは大きく分けると、主に以下の5つの費用がかかります。

  • コンテナ本体
  • 土地代
  • 基礎工事費
  • 給排水繋ぎこみ
  • 断熱にかかる費用

耳馴染みのない費用項目もあると思いますので、1つずつ詳しく説明していきますね。

コンテナ本体

コンテナ本体とは、家の本体となるコンテナを指します。

そもそもコンテナとは、列車や船で貨物を輸送する際に使用する容器です。主な材質はアルミニウム製、スチール製の2種類があります。

住居用に使用するコンテナは上記の貨物用コンテナとは違い、建築用コンテナと呼ばれ「建築基準法」を満たしていることが条件のコンテナです。

コンテナ本体の1個当たりの市場相場費用は80万~150万円ほどとされています。

ただしコンテナハウスを住居として使用する場合、コンテナ本体を2個以上繋げて部屋数を増やすことを考えると、3部屋必要なら80~150万円×3個 という計算になります。

土地代

コンテナ本体はそこまで費用がかからないにしても、別に土地代がかかることを忘れてはいけません。土地代の相場はエリアによって様々です。

都心部や駅近くのエリアは高くなりますし田舎や郊外のエリアは安い傾向があります

都道府県別でみても、土地代の違いはかなりあります。

一般財団法人 土地情報センター」のデータによると、令和6年現在の都道府県別の地価データは以下のとおりです。

  • 北海道 50,300円/㎡
  • 東京都 476,100円/㎡
  • 大阪府 153,400円/㎡
  • 福岡県 105,400円/㎡

都道府県別〔地価公示〕令和6年データより

都道府県ごとに見てもここまで差があります。よって、土地代については自分がコンテナハウスを建てたい場所の相場を、あらかじめ不動産業者に確認するとよいでしょう。

基礎工事費

基礎工事費とは住宅を建てる過程の中でもいちばん最初に行われる工程です。

建築物を安定させるための土台を作る工事であるため、建物の耐久性を左右する最も重要な工程となります。コンテナハウスと地面の間に、鉄筋やコンクリートを用いて施工することで、地震などの災害から家を守ることができます。

コンテナハウスを取り扱う専門店や工事会社のデータによると、コンテナハウスの基礎工事費は1フィートあたり1万円という価格が相場であるため、単純計算すると20フィート(4.5坪)のコンテナだと20万円、といった価格になります。

注意すべきなのは、基礎工事にかかる費用は建物の階数や「傾斜地なのか平坦地なのか」で、大きく変わる点です。

よって基礎工事の価格は、事前に土地を現場調査したうえで見積もってもらうことをおすすめします。

給排水繋ぎこみ

給排水繋ぎこみとは、コンテナハウスで使用する場所(トイレ・キッチン・洗面所・風呂など)に排水管をつなぐ工事です。

コンテナハウスの給排水繋ぎこみ工事の費用は一般的な住宅の工事と同じくらいの相場なので、30~50万円ほどです。

しかし、水道管からコンテナハウスに水を引く作業があるため、建設するコンテナハウスから既設の水道管までの距離が遠いと工事費用がかなりかさむこともあります。

場所によっては数百万円追加というケースもあるので、基礎工事と同じように事前に現場調査が必須となります。

断熱にかかる費用

コンテナハウスは熱伝導率の高い金属で覆われているため、外気に左右される建物です。つまり「夏は暑く、冬は寒い」という状態です。

しかしコンテナハウスだけが特別に熱伝導率が高い建物というわけではなく、中身の構造は、重量鉄骨造の住宅やマンションと変わりません。つまり重量鉄骨造の建物と同じように適切な断熱材を利用すれば快適な空間で過ごせます

断熱する方法には以下の方法があります。

  • 外壁や天井や床に断熱材や断熱パネルを入れる
  • 内窓(インナーサッシ)を追加して二重窓にする

コンテナハウスの断熱工事も、一般の重量鉄骨造の建築物とほとんど変わりません。

しかし使用する断熱材の種類や、コンテナハウスの広さやレイアウト(窓の数など)によって、価格が大きく違います。

よって購入を考えているコンテナハウスの断熱構造は、しっかりと確認しましょう。

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(建てた後)コンテナのメンテナンスに必要な費用

コンテナハウスを建てた後にも、コンテナハウスはメンテナンスが必要です。

コンテナハウスのメンテナンスにかかる費用は大きく分けて3つあります。

  • 防錆対策
  • シロアリ対策
  • 雨漏り対策

コンテナハウスでより快適な時間を過ごすためにも、どのようなメンテナンス費用がかかるのか、しっかり確認しておきましょう。

防錆対策

コンテナハウスに使用されている素材はサビのメンテナンスが必要です。

防錆対策のメンテナンスは、3~5年に1回のペース防錆の薬剤が含まれている塗料を使用し外壁塗装をするのが一般的です。塗装の料金は種類やサイズによって差が出ます。

専門業者に頼むと20~40万円ほどかかることもありますが、自分で塗料を購入してDIYする場合はもっと安価に抑えられます。

シロアリ対策

コンテナハウスは気密性が高いことから湿度が上がりやすい特徴があります。また、発泡系の断熱材を使用しているコンテナハウスは、柔らかい断熱材がシロアリの通り道になってしまい被害を受ける可能性が高いです。

よってシロアリ加害に強い断熱材を使用する方法や、配管周りや外壁との隙間をしっかり埋めてシロアリの侵入を阻止するといった対策が必要です。

シロアリ対策が施された断熱材の費用は種類によって金額が異なるため、コンテナハウスを建てる前に業者に確認しましょう。

また、シロアリは住宅のわずかな隙間から侵入してきます。もしくは羽アリとして窓や玄関から侵入する可能性もあるため、もしシロアリや羽アリをコンテナハウス内で見つけた場合は注意が必要です。

なるべく被害を広げないためにも、専門業者にしっかり駆除してもらうことをおすすめします。

雨漏り対策

コンテナハウスの雨漏りは屋根だけではなく、窓やドアなどの開口部にも生じる可能性があるため、注意しましょう。

雨漏りに由来する湿気はコンテナハウスの劣化スピードを早めてしまうため、もし雨漏れを発見した場合は、速やかに専門業者に依頼し、コーキングし直す必要があります。

また雨水が溜まらないように屋根に勾配をつける工事も推奨されます。屋根の劣化を防ぐことはコンテナハウス全体の雨漏り被害を抑えることになるのです。

雨漏り修繕は範囲や場所によって費用が変わります。なるべく範囲が小さいうちだと修繕費用が抑えられるので、定期的に雨漏りしている箇所がないか点検しましょう。

(税金)コンテナハウスに固定資産税はかかるの?

次にコンテナハウスの固定資産税について以下を詳しく解説します。

  • 固定資産税とは?
  • コンテナハウスにも固定資産税はかかる?
  • 固定資産税の一般的な計算方法とは?

コンテナハウスを建てるとどのような税金がかかるかを詳しく説明しますので、是非参考にしてくださいね。

(そもそも解説)固定資産税とは?

総務省のホームページによると、「固定資産税」とは私たちが住む住宅の土地や家屋(固定資産)にかかる税金を総称した呼び名です。

土地や家屋などの固定資産が所在する市町村に「市町村税」として納税します。

住んでいる市町村の長が、総務大臣が定めた基準に基づいて、一つひとつの固定資産を評価し価格が決定されます。

コンテナハウスにも固定資産税はかかる

結論から言えば、コンテナハウスにも固定資産税はかかります。

コンテナハウスも地面に定着し、屋根や壁により四方を囲まれていることから一般的な建物と同じように「建築物」として扱われるからです。

(但し、建物の固定資産税評価額が20万円未満となるようなコンテナハウスの場合、固定資産税は課税されません)

(固定資産税の)一般的な計算方法

納付税額の計算式は、固定資産税評価額×標準税率(1.4%)です。

しかし自治体によって1.4%ではなく1.5%や1.6%になるケースもあるため、コンテナハウスを建築予定の地域の自治体に確認しましょう。

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(安い?)コンテナハウスは中古でも大丈夫なの?

「コンテナハウス 中古」と検索すると、かなり安価なコンテナハウスが表示されます。

しかし中古のコンテナハウスは、種類によっては違法建築物とみなされるケースがあります

中古のコンテナハウスを考える方は必ず注意点をチェックしてくださいね。

(コンテナの種類)輸送用と居住用は別物

コンテナには「輸送用コンテナ」と「居住用コンテナ」があります。

輸送用コンテナは貨物を運ぶため使用されるものです。対して居住用コンテナは建築基準法をクリアし住居用として国で認められているものです。

インターネットの販売サイトでも、輸送用コンテナが「中古コンテナ」として販売されていることがあるため注意しましょう。

(中古コンテナ)新品より高くなるケースも

中古コンテナは新品よりも建設費用が高くなるケースがあります。

例えば以前コンテナハウスに使われることもあった「ISO海上輸送用コンテナ」が中古コンテナとして販売されているのですが、ISO海上輸送用コンテナは建築基準法を満たしていないため住居を建設するために必要な「建築確認申請」が通りません

つまり中古コンテナを住居用として使用するため場合によっては大規模な改修等が必要になります。

よって輸送用の中古コンテナをコンテナハウスとして使用すると、新品の居住用コンテナよりも費用がかかるのです。

(コンテナハウスは)住宅ローンを組める?

建築基準法に基づいて建設されたコンテナハウスについては、一般的な住居用建築物と同じ扱いになるので住宅ローンを組むことができます

注意すべき点は先に挙げたISO海上輸送用コンテナなどの「中古コンテナ」を使用している場合です。

たとえ建築確認申請が通っていたとしても、中古コンテナを使用していた場合は住宅ローンが通りにくいと考えられます。

(要約)コンテナハウスの相場はおおよそいくら?

居住用コンテナ自体の値段は1個あたりだと400~500万円ほどが相場です。

しかし一般的な居住用としてコンテナをハウスを建設する場合は1個ではなく、2個以上使用することも多いのが一般的です。また土地代を考慮すると、どのエリアに建築するかで値段が大きく異なります。

もし都心部などに建設する場合、基礎工事費等やメンテナンス費用も踏まえると、だいたい3,000~3,500万円ほどかかるケースもあるので、コンテナハウスを建てたい場合は土地の値段等を不動産会社に聞いてみることがベストです。

是非、今後の住宅購入は「コンテナハウス」も視野に入れて検討してみてください。

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