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姪浜に5階建ての「子育て支援ビル」誕生!新たなセーフティネットに高まる期待。

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福岡市西区姪浜エリアで、地域の子育て支援の未来を照らすプロジェクトが始動しました。

認定NPO法人SOS子どもの村JAPANが手掛ける「まちのあかりプロジェクト」は、地域全体で子どもたちを育み、子育て家庭を支援するための新たな拠点をつくる取り組みです。

この新たな拠点には、子どもたちが安心して過ごせる居場所子どもを預かるショートステイのサポートや専門家による相談支援など、さまざまな機能を持たせる計画となっています。

ぽにお
ぽにお

子育て家庭の新たなセーフティネットとして期待されるこの拠点。2026年の開設を目指し現在クラウドファンディングを通じた支援を呼びかけているんだよね。

「なぜ今、福岡にこのような拠点が必要なのか?」

プロジェクトが目指す”子どもと家族を取り残さない”地域社会の姿と、その実現に向けた想いを取材しました。

増え続ける虐待相談対応件数と「孤立」という問題

児童虐待の相談対応件数は統計開始以来一度も減ることなく増え続けており

その背景には、地域社会からの孤立により「助けて」と言えない子育て家庭の苦悩が隠されています。

全国で深刻化する「児童虐待の現状」

この問題は、私たちが暮らす福岡においても非常に深刻です。

福岡市が対応した児童虐待の相談件数は、2024年度(令和6年度)に3,367件(※)を記録しました。

この数字は、問題が「見える化」され、早期発見が進んだ結果とも言えますが、それ以上に、多くの家庭が子育てに関する困難を抱え、虐待のリスクと隣り合わせであることの表れでもあります。

※出典:福岡市『令和6年度 虐待の発生状況、通告の状況及び虐待に係る市の施策の実施状況についての報告』

「助けて」が言えない子育て家庭の孤立

この虐待の背景にある最も大きな要因の一つが、子育て家庭の「孤立」です。

かつては地域コミュニティや親族が当たり前に担っていた子育てのサポート機能は昨今大きく低下しています

見知らぬ土地での子育てや、パートナーの多忙などによるワンオペ育児の負担は計り知れません。

パートナーとの不仲、ご自身の心身の不調などが重なっても、

「誰かに相談しても解決しない…」
「迷惑をかけてしまう…」
「親として失格だと思われるのではないか?」

という強いプレッシャーから、周囲に”助けて”と声を上げられず一人で抱え込んでしまうケースが後を絶たないのです

見過ごされがちな「ヤングケアラー」

このように孤立した家庭環境の中で、困難を抱えているのは大人だけではありません。

近年、深刻な社会問題として認識され始めたのが「ヤングケアラー」の存在です。

ヤングケアラーとは、病気や障がいのある親高齢の祖父母幼い兄弟の世話など年齢に見合わない重い責任を日常的に担っている子どもたちを指します。

大切な家族を支えることを優先するあまり、自身の学業に充てる時間が確保できなかったり友だち関係を築く機会を失ったりと、子どもらしい生活を送ることが制限されてしまいます。

かぱお
かぱお

それが「家庭内の当たり前」になり本人も周囲も問題として認識しにくいんだよね。

こうした子どもたちと早期に出会い、家庭内のケアを大人が担えるよう公的支援につなぐと同時に、子ども自身が家族のケアから一時的に離れ、安心して過ごせる「居場所」を提供することが今強く求められているのです。

地域のつながりの希薄化がもたらす影響

こうした家庭の孤立やヤングケアラーといった個別の問題の根底には、私たちを取り巻く地域社会における「つながりの希薄化」があります。

“向こう三軒両隣”といった言葉に象徴されるような、日常的な挨拶や声かけ、時には、おせっかいとも言える相互の関わり合いがかつては自然な「見守りのネットワーク」として機能していました。

しかし現在、特に都市部ではプライバシー意識の高まりと引き換えに、隣に誰が住んでいるかさえ知らないことも珍しくありません。

ぽにお
ぽにお

これにより、家庭内で起きている異変や困難のサインに周囲が気づきにくく問題が深刻化するまで外部の支援が届かないということに繋がるんだよね。

より包括的かつ継続的に子どもと家庭を支える「地域の拠点」を、今こそ意図的に構築することが必要なのではないでしょうか?

>>『まちのあかりプロジェクト』クラウドファンディング詳細はこちら。

本プロジェクトを手掛ける「SOS子どもの村JAPAN」

この”まちのあかりプロジェクト”を推進するのは、認定NPO法人「SOS子どもの村JAPAN」です。

福岡市で「子どもの村福岡」を運営し、さまざまな事情で家族と離れて暮らす子どもたちを里親家庭で育む取り組みを続けてきました

国際的なNGOの一員として、世界中で培われてきた「地域全体で子どもを育てる」というプログラムを、ここ福岡の地で実践している団体です。

国際NGOとして培った「地域で育てる」プログラム

「SOS子どもの村JAPAN」は、世界130以上の国と地域で活動する国際NGO「SOS Children’s Villages International」の日本法人です。

その歴史は1949年、第二次世界大戦後のオーストリアに遡ります。

戦争で親を失った子どもたちが、特定施設での集団生活ではなく「家庭」のぬくもりの中で育つことの重要性を痛感し、活動を開始しました。

かぱお
かぱお

その根底にあるのは「すべての子どもに愛ある家庭を」という強い理念なんだよね。

SOS子どもの村インターナショナルでは、血縁によらない「育親(里親)」と子どもたちが、地域社会の中で「家庭」を築き、その家庭が集まって「子どもの村」というコミュニティを形成します。

一人の人間として大切にされ、地域の中で育まれていく。この”地域で育てる”モデルは世界中に広がり、70年以上にわたって多くの子どもたちの人生を支えてきました

「子どもの村福岡」から見えた新たな必要性

SOS子どもの村JAPANは、2010年に福岡市西区今津に開設した「子どもの村福岡」において、さまざまな事情で家族と離れて暮らす子どもたちを里親家庭と地域社会が共に育む「チーム養育」を実践してきました。

今津という地域で、子どもが「この町の子」として当たり前に受け入れられ、育っていく姿は、子どもの成長には家庭の力だけでなく地域全体の関わりがいかに大切かを再認識させてくれたそうです。

そして、この「里親家庭を中心としたチーム養育を、社会全体へ広げていく」ためには、子育て家庭が地域の人々と日常的に出会い学校や行政専門的な支援とも自然に関わりが生まれるような”場づくり”が必要不可欠です。

それこそが、地域住民やさまざまな困難を抱える家庭が、いつでも気軽に立ち寄れ、必要な支援をワンストップで受けることができる「都市型の多機能支援拠点」であり、SOS子どもの村JAPANが福岡の地に灯そうとしている”まちのあかり”なのです。

姪浜に誕生する”多機能・都市型”の子育て支援拠点

「子どもの村福岡」の実践から見えた“地域全体で育てる”ことの重要性。それを実現するのが、姪浜というアクセスの良い都市部に誕生する、5階建ての多機能支援拠点です。

ここでは子どもの専門相談、地域の交流まで、様々な支援をワンストップで提供し、孤立しがちな子育て家庭の新たなセーフティネットとなることを目指しています

各フロアの機能・役割

計画されている5階建てのビルは、まさに「複合的」な子育て支援拠点と呼ぶにふさわしい機能が詰め込まれています

1階:地域交流室

子育て中の親御さん向けのワークショップや研修会を開催するほか、地域の方々にも広く開かれたスペースとして活用される予定です。

2階:子どもの居場所

特にサポートが必要なご家庭の子どもたちを、区役所などと連携してお預かりするフロアです。

3階:多目的スペース

困難を抱える子どもや家族のためのショートステイ機能に加え、ヤングケアラーの当事者が集うサロンや、家族向けのグループセラピーなど、専門的なケアの場として使用されます。

4階:事務室

ここが「ハブステーション」となり、スタッフが子ども食堂や子育てサロン、学校、区役所など、地域各所へ出向いていくための拠点となります。

5階:児童家庭支援センター

子育てに関する悩みや不安を抱えたご家族が「相談したい」と思った時に、利用可能な専門の相談窓口です。

「点」でなく「面」で支える新しい支援モデル

このプロジェクトが目指すのは、従来の「点」で分断された支援ではなく、地域全体で「面」として支える新しいモデルです。

この拠点がハブとなり、行政学校病院地域のNPOそして地域住民とつながることで地域全体で子どもたちを見守る「支援の面」を構築することを目指しています。

児童虐待・家庭の孤立・ヤングケアラーといった状況は、一つの機関だけで解決できるものではありません。

“まちのあかりプロジェクト”という名前には、この拠点が中心となり、地域全体に支援のネットワークを張り巡らせ、

孤立しがちな家庭や子どもたちを照らし、誰も取り残さない地域社会を作りたいという強い想いが込められているわけです。

(2026年開設)クラウドファンディングを実施中!

2026年開設を目指す「まちのあかりプロジェクト」

この地域全体のセーフティネットとなる拠点の実現に向け、建設・設備費用の一部を募るクラウドファンディング(目標金額2,000万円)が実施されています

この挑戦に込めた想い、そして支援の必要性について、プロジェクトを応援する「にしいとevery編集長」、そして「SOS子どもの村JAPAN」様より、熱いメッセージをいただきました。

SOS子どもの村JAPAN 様「コメント」

子育ては、誰にとっても大変なときがあります。
けれど、誰かに頼ることも弱音を吐くことも思っているよりずっと難しいものです。

「助けて」と言えないまま、一人で抱え込んでしまうお母さんやお父さんが、今もたくさんいます。

私たちの活動の中で見えてきたのは支援を必要としているのに「届いていない人たち」がいるということ

そして、その背景には、孤立の中で、がんばりすぎてしまう家族の姿があります。

だからこそ、私たちは新しい一歩を踏み出しました。
福岡市西区・姪浜に、誰もが安心して立ち寄れる場所「まちのあかりプロジェクト」を始めます。

私たちの願いは、とてもシンプルです。
誰もが“ひとりぼっち”にならない社会をつくりたい

そのためにいま、この拠点の建設費の一部をクラウドファンディングで集めています。

あなたのまわりにも、きっと誰かが「しんどい」と言えずにいるかもしれません。そして、あなた自身も誰かにとっての“あかり”になれるかもしれません

このまちの中で、そっと灯りをともす仲間になってください。
福岡から、日本中にあかりを繋げていきましょう。

にしいとevery編集長「コメント」

筆者は妻も子もいない身ですが、子どもというのは可能性の塊であり未来そのものであると考えています。

大学生時代「アプリ開発」に挑戦して挫折した私は、30代を目前にした29歳の頃、再度チャレンジすることを決意。

プログラミングも全く未経験でしたが、2ヶ月間必死に勉強し、生活の全てをかけて取り組んだ結果、無事アプリをリリースすることができました。

その時に思ったのが「人間本気を出して何かを犠牲にすれば必ず目標は達成できる」ということ。

そして「29歳の自分にできたのだから子どもたちって本当に何でもできるし何にでもなれるんだな」ということ。

今回筆者が”まちのあかりプロジェクト”をご紹介させていただいたのは、少しでも未来ある子どもたちの役に立ちたいからです。

是非、クラウドファンディングへのご協力よろしくお願いします。

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